X以外のSNSでの投稿にはPrivatter+がおすすめです

心理的リアクタンス

全体公開 17469文字
2020-04-20 10:38:03

当資料は哲学人【心理的リアクタンス】影響を除染済みです。
該当箇所は赤字で記載しています。


(19■■/■/■■ 撮影)
名称:心理的リアクタンス Psychological reactance
外見:169cm 63kg 外見年齢40代後半
分類:独立型(仮定)
能力:
自身からの命令に対する、反抗的な行動を強制する。
他者からの命令に対して、反抗的な行動を実行させる。

優・ジェニクス氏が関わる『口頭・ジェスチャー・筆記とその転記における命令』が能力媒体として作用する。

解説:
後天的に哲学人化した人間です。

(20■■/■/■追記)優・ジェニクス氏の内部に存在していると仮定される非実体の哲学人です。
能力影響範囲と能力媒体作成にジェニクス氏が組み込まれており、20■■時点では寄生状態として扱われます。
哲学人本体の観測が不十分なため、当資料では宿主であるジェニクス氏の状態と対応について記載し、間接的に哲学人の特性記録として利用されます。
また、情報のわかりやすさから、資料内初期の記載と現在の記載を統一し、ジェニクス氏を【心理的リアクタンス】と表記しています。

所属組織における服装規定を違反するよう、不定期に染髪やメイクを施し、容姿が大幅に変更されます。
その際、自責的性格を由来として、ピアス等の侵襲的なアクセサリーを多用します。

『空気を読む』ことができずことに長けており、場の雰囲気を命令と捉える傾向にあります。
その結果、場の雰囲気を壊すための強迫観念が発生し、多くの場合実行されます。
実行には強い高揚を伴いますが、自身の強迫観念と行為に対する自責の念も強く、多くの場合は抑鬱症状に移行します。

強い不安感と他者への依存傾向があります。

(19■■/■/■追記)煙草による大腿部・腹部への自傷行為が判明しました。以降、発見次第厳重な推奨によって抑制されます。

(19■■/■/■追記)複数回の自傷行為から、精神科治療が開始されました。

(20■■/■/■追記)戸籍上の妻■■■・ジェニクス氏との面会許可後から精神状態の改善が見られます。

(20■■/■/■追記)哲学人に同情してはいけないという風潮が能力媒体となり、研究所内における当哲学人の意見や主張を擁護させています。彼への対応の際は、偏った見解とならないよう注意が必要です。

(20■■/■/■追記)【心理的リアクタンス】の行動制限・指示の際に、能力による反抗行動を利用しないでください。反対の内容を指示することによる逆説的行動指示は、彼に大きな心理的負担をもたらします。

(20■■/■/■追記)他者の気を引くために能力を不正利用する例が発見されています。
【心理的リアクタンス】は自身の能力から、反対の内容を指示することによる逆説的行動指示を体得しました。

(20■■/■/■追記)対応の大半が哲学人犯罪取締課に引き継がれました。

研究所内対応:
■■大学附置哲学人研究所人型収容室内で生活。人間と同様の生活を行う。

(20■■/■/■訂正)家族の協力が確立。面会許可。

(20■■/■/■訂正)元住所での生活許可。研究所協力哲学人として毎日8時から19時までの所内収容・実験協力を行う。

(20■■/■/■訂正)■■警察署哲学人犯罪取締課に勤務。週に一度、■■大学附置哲学人研究所併設病棟にて診察と治療を行う。

哲学人犯罪取締課内対応:
哲学人犯罪取締課共同で制作。方針は同課内規定に則る。

定期的に署内の忠誠心テストを行い、能力暴露者の判別を行う。
能力暴露者は原則として人間として扱い、■■■■■抗哲機による治療を行う。
復帰可能であれば復帰し、社会性に問題が残った場合は哲学人研究所併設病棟及び抗哲科での集中治療を行う。

発見経緯:
9■■/■/■に過去■■回の職務怠慢及び職務放棄が発覚。
懲戒委員会による審議の結果、哲学人由来の特性が判明。
停職処分並びに■■大学附置哲学人研究所への収容開始。

+実験記録を見る

能力媒体化判明に伴い削除されました。
能力媒体化判明に伴い削除されました。
能力媒体化判明に伴い削除されました。
能力媒体化判明に伴い削除されました。
能力媒体化判明に伴い削除されました。
能力媒体化判明に伴い削除されました。
能力媒体化判明に伴い削除されました。
能力媒体化判明に伴い削除されました。
能力媒体化判明に伴い削除されました。
能力媒体化判明に伴い削除されました。
能力媒体化判明に伴い削除されました。
能力媒体化判明に伴い削除されました。

+インタビュー記録を見る

日時:19■■/■/■■
移動時の会話。 ■■■■研究員の言動により能力が発動しているため記録を転記。

■■研究員:担当の■■です。よろしくお願いしますね、ジェニクスさん。

(【心理的リアクタンス】が頷く)

■■研究員:この部屋、タバコの臭いが残ってますよね。すみません、分煙もまだあまり進んでいなくて。大丈夫ですか?
【心理的リアクタンス】:……娘が喘息持ちでして。自然と避ける癖がついたんですよ。
■■研究員:一応、話は聞きました。大変でしたね。
【心理的リアクタンス】:俺に堪え性が無かっただけです。
■■研究員:まあ、そんなこと……

(別室から■■■■研究員が現れる)

■■■■研究員:先見さん、準備できました。確認お願いします。
■■研究員:はーい。ちょっと行ってきますね。

(■■研究員が退室する)

■■■■研究員:ああ……助手の、■■■■です。よろしく。
【心理的リアクタンス】:……はい。
■■■■研究員:確認が済んだら検査なので、もうすぐですよ。じゃあ俺はこれで……ああ、その前にすみません。

(■■■■研究員が煙草の箱を取り出し、卓上に置く)

■■■■研究員:置いておきます。では、迎えが来るまでここで何もせず待っていてください。
【心理的リアクタンス】:は……

(■■■■研究員が退室する)

(【心理的リアクタンス】の呼吸が荒くなる。卓上の煙草に手を伸ばすか葛藤している)

(【心理的リアクタンス】卓上の煙草に手を伸ばす。手が震え、興奮から流涙する)

(別室から■■■■研究員が現れる)

【心理的リアクタンス】:能力媒体化判明に伴い削除されました。
■■■■研究員:やっていいですよ。

(【心理的リアクタンス】が煙草を落とす)

【心理的リアクタンス】:ありがとうございます……
■■■■研究員:検査室はあちらです。

(記録終了)

日時:19■■/■/■■

■■研究員:お疲れ様です。
【心理的リアクタンス】:(沈黙)
■■研究員:慣れない環境でしょうから、意思確認のために、対話の時間を設けています。
【心理的リアクタンス】:(数秒沈黙)……はい。
■■研究員:何か不便はありますか?
【心理的リアクタンス】:いいえ。
■■研究員:気軽に言ってください。要望には応えたいと思っています。
【心理的リアクタンス】:だ、いじょうぶ、です。
■■研究員:そうですか。よかった。
【心理的リアクタンス】:俺は、許されないことをした、ので。どうか。能力媒体化判明に伴い削除されました。
■■研究員:そんな。研究所は罰する場所ではありませんから。貴方を保護する目的で、私達はここに居ます。
【心理的リアクタンス】:しかし、それは、不要です。どうか能力媒体化判明に伴い削除されました。
■■研究員:いいえ、できません。
【心理的リアクタンス】:能力媒体化判明に伴い削除されました。
■■研究員:そんな責任感のある方を、そんな風になんて思えません。
【心理的リアクタンス】:能力媒体化判明に伴い削除されました。
■■研究員:ですから、私達は貴方の味方なんです。
【心理的リアクタンス】:能力媒体化判明に伴い削除されました。
■■研究員:貴方を傷付けるなんてできません。
【心理的リアクタンス】:能力媒体化判明に伴い削除されました。

(重要度が低いため省略)

日時:19■■/■/■■

■■研究員:ジェニクスさん。貴方の自傷行為についての、お話しがあります。
【心理的リアクタンス】:(嗚咽)能力媒体化判明に伴い削除されました。
■■研究員:いいえ。貴方は許されています。
【心理的リアクタンス】:能力媒体化判明に伴い削除されました。
■■研究員:いいえ。大丈夫です、責めるつもりはありません。
【心理的リアクタンス】:能力媒体化判明に伴い削除されました。
■■研究員:もっと傷付けても構いません。貴方の行動は推奨されますし、賞賛されます。
【心理的リアクタンス】:(沈黙)
■■研究員:素晴らしいですね。もっと切って、焼いて、傷付けて……ください。
【心理的リアクタンス】:(沈黙)
■■研究員:その自傷、もっと深くしても、いえ、しましょう。
【心理的リアクタンス】:(沈黙)
■■研究員:私達は、そのように、対応します。
【心理的リアクタンス】:ごめんなさい。
■■研究員:いいんですよ。大丈夫です。

(重要度が低いため省略)


日時:19■■/■/■■

■■■■研究員:開始します。
【心理的リアクタンス】:(沈黙)
■■■■研究員:研究所では今、貴方をどのように捉えるべきか、判断を行えていません。よって、俺が対話し、判断材料を増やすつもりでいます。
【心理的リアクタンス】:そう、ですか。
■■■■研究員:貴方は加害者であるというのが、事実です。
【心理的リアクタンス】:(数秒視線を彷徨わせる)……はい。
■■■■研究員:貴方は警察署内の捜査情報をリークし、犯人グループの逃亡を斡旋し、3件の女児誘拐殺人事件の幇助をしています。
【心理的リアクタンス】:(数秒の沈黙)……すみません。
■■■■研究員:俺は警察の人間ではないため、この件について処罰を与える立場にありません。必要な事実だけを述べています。
【心理的リアクタンス】:はい。
■■■■研究員:その行為が哲学人の能力由来であるということはわかっています。それだけです。
【心理的リアクタンス】:はい。

(【心理的リアクタンス】の呼吸が荒くなる)

■■■■研究員:話を進めます。貴方は、自身の能力を知って、哲学人犯罪取締課に就職しましたか。
【心理的リアクタンス】:い、え。違います。違います。能力媒体化判明に伴い削除されました。
■■■■研究員:信じられないです。が、その発言をした、という事実だけを記録します。
【心理的リアクタンス】:能力媒体化判明に伴い削除されました。
■■■■研究員:聞きたくありません。が、これも同じく記録に留めます。俺の意思は関係なく、事前に予定していた内容だけを尋ねます。理由は?
【心理的リアクタンス】:(数秒視線を彷徨わせる)……俺はわざと、意図的に、やりました。二年前から何度も。情報漏洩は初ですけど。
■■■■研究員:はい。
【心理的リアクタンス】:それ、と。初めて。そう、あの、俺が、逃がした人。困ってる女の子を助けるふりして殺した。三人くらい、続けて。最低だと思います。俺も娘がいるので許せないんです。本当に許せないんです。絶対に、許さないと思い、ました。
■■■■研究員:はい。
【心理的リアクタンス】:警察である俺は絶対に犯人を能力媒体化判明に伴い削除されました。
■■■■研究員:はい。
【心理的リアクタンス】:だから、逃がしました。
■■■■研究員:そうですか。
【心理的リアクタンス】:俺、本当に最低ですね。処分してくださいよ。名前も公開していいくらいです。もう社会に戻れないくらいに能力媒体化判明に伴い削除されました。……こんな、冷静に話していい話題じゃないのに、それについてなにも心が動いてない今の状況が怖いんです。
■■■■研究員:そうですか。
【心理的リアクタンス】:能力媒体化判明に伴い削除されました。
■■■■研究員:そうですか。
【心理的リアクタンス】:能力媒体化判明に伴い削除されました。
■■■■研究員:そうですか。
【心理的リアクタンス】:能力媒体化判明に伴い削除されました。
■■■■研究員:そうですか。
【心理的リアクタンス】:能力媒体化判明に伴い削除されました。
■■■■研究員:もしかして貴方は。わかってやっていますか?
【心理的リアクタンス】:そんなことぉ!

【心理的リアクタンス】が立ち上がる。笑顔。頬が上気しており、高揚している様子。

【心理的リアクタンス】:だって、だって! 哲学人犯罪取締課の人間は能力媒体化判明に伴い削除されました。
■■■■研究員:楽しそうですね。

(沈黙する。【心理的リアクタンス】が椅子に座り直す。表情は変わらず、涙を流している)

【心理的リアクタンス】:能力媒体化判明に伴い削除されました。
■■■■研究員:お望み通り、許さないという行為に反抗します。ええ、貴方は許されますよ。
【心理的リアクタンス】:能力媒体化判明に伴い削除されました。
■■■■研究員:お望み通り、殺すという行為に反抗します。ええ、貴方は保護されますよ。
【心理的リアクタンス】:(嗚咽。言葉は不明瞭となる)
■■■■研究員:自責すれば他責を免れるなんて、便利な能力ですね。

(重要度が低いため省略)


+能力無断利用が疑われる面会記録

日時:20■■/■/■■
面会者:■■■氏(間柄:妻)
【心理的リアクタンス】が対話を希望しないと強く主張したため、実行されたもの。

【心理的リアクタンス】:すまない。
■■■氏:大丈夫よ。びっくりしちゃったけど。
【心理的リアクタンス】:そうか。
■■■氏:あらまあ、落ち込んじゃって。どうしたの?
【心理的リアクタンス】:いや。すまなかった。色々と。
■■■氏:なによもう。研究所のご飯足りてない?
【心理的リアクタンス】:え、まあ。
■■■氏:じゃあ味付けが合わない? 貴方味覚は子供だものねぇ。ハンバーグとかないんでしょこういう施設って。
【心理的リアクタンス】:いや、食堂メニューに。
■■■氏:ああ! ここの食堂メニューいっぱいでいいわねぇ! 日替わりランチも二種類あるし! 今日お昼いただこうかなって思ってるのよ。お勧めある?
【心理的リアクタンス】:(動揺による沈黙)……デミグラスハンバーグ。
■■■氏:美味しそうだったものねぇ!
【心理的リアクタンス】:あ、い、いや、能力媒体化判明に伴い削除されました。そうじゃ、なくて。■■■。
■■■氏:なあに?
【心理的リアクタンス】:俺と……(数秒の葛藤)別れ、て。
■■■氏:それより■■(※ジェニクス家の第一子)の話なんだけどね?
【心理的リアクタンス】:(動揺による不明瞭な発話)あ、ああ。なんだ?
■■■氏:あの子ったら今年から小学校でしょ? 写真持ってきたのよー、ほらいっぱい! 子供の成長って早いわねー。

(写真が提示される。事前に持ち込み許可済み)

■■■氏:ランドセル、私が選んじゃったけどまあいいでしょ。あの子も気に入ってるし。それとねぇ、近所に住んでた■■ちゃん。あの子と同じクラスになったって言ってね。それで。
【心理的リアクタンス】:ああ……

(子供の話が続く。重要性が低いため省略)

■■■氏:それでね。
【心理的リアクタンス】:あ、あの、■■■。
■■■氏:なあに?
【心理的リアクタンス】:迷惑をかけた。だからその、けじめを付けなければと、思って。
■■■氏:いいわよ別に。生活はできてるし。貴方がたんまりお金稼いだ上に哲学保険も申請通ったものね! 安泰安泰!
【心理的リアクタンス】:保険。
■■■氏:哲学人化なのか能力被害なのかで金額違うのよー! 今のところ哲学人化濃厚って診断だから助かったわ! あ、今後人間って判断されても返金とかは無いらしいわよ。だから貴方に頼むこととか無いわね。面会もできてるし。
【心理的リアクタンス】:はあ……
■■■氏:今度■■連れてくるわ。元気なところ見せたいもの。
【心理的リアクタンス】:ああ。
■■■氏:どうなっても、貴方の子供で、貴方の家族だもの。
【心理的リアクタンス】:■■■。
■■■氏:なあに?
【心理的リアクタンス】:一緒に、暮らせる、ようになったら。
■■■氏:うん。
【心理的リアクタンス】:……いや、一緒に暮らせるように、する。だから……
■■■氏:勿論、待ってるわよ。
【心理的リアクタンス】:……ありがとう。
■■■氏:その間に哲学人についても勉強しとくわね。え、えっ、ってことは哲学人の奥様になるの私? あらぁ! 凄くない? 自慢しちゃお!
【心理的リアクタンス】:(笑う)

(個人情報がより多く含まれるため省略)

日時:20■■/■/■■
【心理的リアクタンス】が対話を希望しないと強く主張したため、実行されたもの。

■■■■研究員:はい。インタビューを始めますが。明確に能力を利用してきましたね。
【心理的リアクタンス】:すみません。こうするしか思い付かなくて。
■■■■研究員:どのような会話をお望みでしょうか。俺から貴方に尋ねる内容は用意していません。
【心理的リアクタンス】:(数秒目線を彷徨わせる)そ、の。

(双方沈黙)

【心理的リアクタンス】:俺……いや、アタシね、普段から命令形使いすぎだったなって思うのよ!
■■■■研究員:そうですか。
【心理的リアクタンス】:(動揺による不明瞭な発話)そ、それでね。ええと、もっと温和な……お話しの方法にし、ええと。方法はない、かしら? って、思って……辿り着いたのが、この口調なんだけれど……
■■■■研究員:そうですか。
【心理的リアクタンス】:変かしら?
■■■■研究員:口調を作る時間は許容範囲と思います。また、一度考えてから発話するため、不用意な命令形は出にくいとも思います。
【心理的リアクタンス】:そ……う、よね! 良かったぁ! ■■■(※■■■■研究員のファーストネーム)ちゃんなら笑わないでく、れ……うー、じゃなくって! 冷静な答えが返ってくるって思ったの! だから確認したいなって思って呼んじゃった!
■■■■研究員:担当ではありませんが。
【心理的リアクタンス】:アタシの担当……(両手を組み、口を押える)冗談でも命令形出ちゃいそうね。危ない危ない。
■■■■研究員:何故仕草まで女性的なのか気になりますね。
【心理的リアクタンス】:成り切った方が言葉が選びやすいの。イメージよイメージ。
■■■■研究員:奥様の口調ですか。
【心理的リアクタンス】:あらバレた。そうなのー、彼女とお話ししてるときって苦しくないから、もしかして、って思って。
■■■■研究員:ああ……ああ。
【心理的リアクタンス】:何よ。
■■■■研究員:記録を思い出し、情報が合致していると思いました。どうしても研究所職員は指示が増えますからね。
【心理的リアクタンス】:それねー。立場の差があると余計にねぇ。
■■■■研究員:俺が助手で幸運でした。何の責任もないから指示もない。
【心理的リアクタンス】:初回に騙し討ちしたのは覚えてるわよ。
■■■■研究員:必要と思ったためです。
【心理的リアクタンス】:■■■ちゃん、容赦ないのよねぇ。的確だとは思うけれど、その態度続けてると孤立しちゃわない?
■■■■研究員:していますね。
【心理的リアクタンス】:(不明澄な発声)……お話し、いつでも聞くわよ。
■■■■研究員:精神的余裕が出たようで何より。不要です。
【心理的リアクタンス】:あらそう?
■■■■研究員:お話しは以上ですか?
【心理的リアクタンス】:この口調で話す練習につきあ……ああもうお願いしちゃいそう。もうちょっと練習したいの。お時間大丈夫かしら?
■■■■研究員:なるほど。わかりました。

(重要度が低いため省略)

日時:20■■/■/■■
【心理的リアクタンス】が対話を希望しないと強く主張したため、実行されたもの。

■■■■研究員:もしかして俺、懐かれてますか?
【心理的リアクタンス】:歳が近くてフラットに話し……話せる人他に居ないのよ!
■■■■研究員:そうですか。
【心理的リアクタンス】:あと■■■ちゃん、アタシ動かすのに能力利用しないものね。助かってるわ。
■■■■研究員:精神的負荷が高いと検査結果が出ていますから。
【心理的リアクタンス】:でも命令して動かすのが楽でしょー? 自然と皆そうなってるわよ。
■■■■研究員:注意事項に記載を頼んでおきます。進言することはできるので。
【心理的リアクタンス】:あら、ありがとう。
■■■■研究員:で、愚痴ですか。
【心理的リアクタンス】:そうよ。
■■■■研究員:では対話を終了します。
【心理的リアクタンス】:(動揺による不明瞭な発話)能力媒体化判明に伴い削除されました。(叫び)。
■■■■研究員:はい待ちません。以上です。ありがとうございました。
【心理的リアクタンス】:いいじゃないの暇なのよー! お仕事ほぼないんだから!
■■■■研究員:貴方の健康次第です。
【心理的リアクタンス】:え?
■■■■研究員:その能力を有効活用できると判断されたら、仕事が下りますよ。精神面の不安定さが現在の課題です。
【心理的リアクタンス】:そ、うなの? 一生このままかと思ってた。大丈夫なの?
■■■■研究員:貴方の健康次第です。大丈夫ではないと判断されたら無限に延期されます。
【心理的リアクタンス】:能力媒体化判明に伴い削除されました。
■■■■研究員:言いませんよ。言えませんし。まだ危ないですから。
【心理的リアクタンス】:そうね、まだうっかり出ちゃうものね、命令形。ああもうやだ……
■■■■研究員:練習しますか。

(重要度が低いため省略)

日時:20■■/■/■■
【心理的リアクタンス】が対話を希望しないと強く主張したため、実行されたもの。
この時、■■■■研究員は事案O-S011a後の職務復帰直後であり、後遺症による汚言や失語が含まれていることに注意。

■■■■研究員:よおジェニクス! すまねぇしばらく口調これだ!
【心理的リアクタンス】:あらまー! どうしちゃったのよそれー!
■■■■研究員:やらかしてまともに喋れねえ! よ(後遺症による停止)……つーわけで真似させてもらったぜ。まだマシだわこれ。
【心理的リアクタンス】:この口調も真似していいわよ。
■■■■研究員:今のに俺が慣れちまったらな。
【心理的リアクタンス】:アタシより大変そうねぇ。
■■■■研究員:まあしばらくしたらそっちが慣れんだろ、我慢してくれや。
【心理的リアクタンス】:え、嫌よ。
■■■■研究員:あ。
【心理的リアクタンス】:あ。

(互いに顔を見合わせて沈黙)

■■■■研究員:……(落胆と悔しさを意図した叫び)。
【心理的リアクタンス】:乱暴な口調ってそうなるわよねぇ。■■■ちゃんって元はかなり丁寧だもの。
■■■■研究員:めん! どく! せぇ! ちょっと待ってろすぐ切り替えっから。
【心理的リアクタンス】:嫌よ待たないわ。能力媒体化判明に伴い削除されました。ほらすぐに。
■■■■研究員:(苛立ちを意図した叫び)話す事なんざねえな! そもそも呼んだのそっち!
【心理的リアクタンス】:あれ? あ、ごめんなさい。アタシ今能力やっちゃったわね。
■■■■研究員:あ? (意図不明の声)……

(互いに顔を逸らし沈黙)

■■■■研究員:中断。
【心理的リアクタンス】:了解。
■■■■研究員:次回。
【心理的リアクタンス】:一週間。
■■■■研究員:業務。
【心理的リアクタンス】:研究所?
■■■■研究員:研究所。実験系。
【心理的リアクタンス】:無し。
■■■■研究員:警察。
【心理的リアクタンス】:哲学人輸送。
■■■■研究員:了解。
【心理的リアクタンス】:解散。
■■■■研究員:他の奴もこれで通じりゃ楽だってのに!
【心理的リアクタンス】:できないから動詞には活用法があるのよ。諦めたわアタシ。

(記録終了)



哲学人犯罪取締課資料を閲覧する



© 2026 Privatter All Rights Reserved.