@Tatanta_Totonta
前回の初級編では、2歳馬の探し方や基礎的な要素での候補の絞り込み方を紹介しました。
今回はもう少し踏み込んで、ぱんでもPOG向きの馬を探す際に特に意識するべき点をまとめました。
・デビュー時期を意識する
ぱんでもPOGは2歳新馬戦開始(6月)~翌年のダービー開催日までがポイント集計期間です。
競走馬のデビュー時期は様々で、POG期間を終えてから初出走を迎える馬も珍しくありません。
もちろん例外はありますが、デビュー時期は早いほうがたくさんレースに出られることになるので早いに越したことはないでしょう。
デビューの早そうな馬の見極め方は様々ですが、この時期で既にトレセンに入厩してゲート試験を受けていたり、トレセン付近にあるトレーニング施設(いわゆる外厩)で過ごしている馬はある程度デビュー時期の目途が立っていると考えて良いでしょう。
ゲート試験の合格情報はネット上でニュース記事として確認できますし、注目馬は入厩時や調教時に記事になっていることもあるでしょう。
その他にはnetkeiba.comで競走馬データを参照する際に、この時期で馬名が決定済みであったり、担当調教師が表示されているか(中央所属かどうかも一緒に確認しましょう)等も、ある程度の指標にはなるでしょう。
・適正を意識する
POG期間である2歳~3歳春は多くの競走馬にとってまだ成長途上の時期にあります。そのため負担のかかる長距離レースは組まれておらず、マイル前後のレースが最も多くなっています。
つまりPOG期間中に活躍するにはマイル適正の高さが重要です。マイル前後の距離が得意だと出走できるレースの選択肢に幅が広がるため、故障や調整ミス等の頓挫があってもある程度はリカバリーが効くでしょう。
また、馬場適正については芝適正の高い馬を選ぶと良いでしょう。
長距離レースと違いダートレースは2歳戦でも用意されてはいますが、POG期間中に中央競馬のダートはG1競走はおろか重賞すら開催されません。早くからダートの傑物が現れたとしてもPOGのポイントを稼ぐには不向きと言えます。
適性の見極め方は難しいですが、父親からある程度の適性を想像することは可能です。
初級編でも紹介した種牡馬リーディングには、勝利レースの平均距離と芝/ダート別の出走数の項目があるので参考にできます。
リーディング上位種牡馬だと具体的には
ルーラーシップ
オルフェーヴル
ゴールドシップ
これらは適正距離が長めです。ハーツクライもデータ上は長いですが、サリオスやドウデュースが朝日杯FSを制しているように2歳戦のマイルでも実績があります。超有力種牡馬ですし馬体や母系の血統を見て判断できるかたならハーツクライは例外的に狙ってもよいでしょう。
ダート適正の高い上位種牡馬は
ヘニーヒューズ
キンシャサノキセキ
シニスターミニスター
パイロ
あたりです。よほど思い入れのない限りはこれらの子をPOGで敢えて選ぶ必要はないでしょう。
・父親以外の血統を意識する
上記で血統の話に触れたところで、避けて通れないのは父親以外の血統についてです。競走馬を血統で語る際に父親しか見ないのは馬を半分しか見ていないことと同義です。
とは言え母親の特徴まで1頭1頭把握することは困難なので、母方の父を見ることから始めると良いでしょう。
初級編で紹介した各種リーディングのページで、騎手リーディングの他にもうひとつ触れなかった項目がBMS(ブルードメアサイアー)ですが、これが母の父の賞金ランキングです。
BMSリーディングで特徴的なのは英字表記の馬名が多いことで、これは日本国内で繋養されていない種牡馬であることを意味します。つまり母の父が英字ということは(例外はありますが)母親が日本生まれではないということになります。
外国産の牝馬を購入するケースの多くは、日本の生産界のプロが海外の繁殖牝馬セールで「〇〇(日本の種牡馬)と交配させたら良い子が生まれそうだ」という明確な配合プランを持って繁殖目的前提で輸入しているので、産まれる子の期待は当然高いと言えます。傾向を掴むのはやや難しいですが、まずは2歳馬の母父名が英字表記だったら期待されている子なんだろうなと考えるところから始めましょう。
私の2021-2022シーズンの指名馬は10頭中7頭の母父が海外種牡馬でした。なかでもレッドベルアームは母父がアンブライドルズソング(BMSとしてコントレイルなど)、母母父がストームキャット(BMSとしてロードカナロアなど)という良血で、結果は1勝どまりでしたが重賞戦線でもポイントを稼いでくれました。
・兄姉を意識する
競走馬で言うきょうだいとは母親が同じであることを指します。父親は異なっていても良く、その場合の上のきょうだいは半兄/半姉、同じ場合は全兄/全姉と使い分けます。
兄/姉の成績は指名時の重要な判断材料になります。一方で、ただ有名馬の弟/妹だからという理由のみで指名すると痛い目を見ることになるでしょう。
参考までに2021-2022シーズンにおいては、サンセットクラウド(三冠馬コントレイルの全弟)は現在7戦0勝、デアリングオウカ(三冠牝馬デアリングタクトの全妹)は現在未出走です。
きょうだいに注目する際は、兄/姉はなぜ活躍できたのか(できなかったのか)、検討している馬は兄/姉に似ているのか(似ていないのか)に気を付けると良いでしょう。とくに有名馬の弟/妹はニュース記事になりやすいため関係者のコメントを参考にしやすいと思います。
・関係者のコメントを意識する
競馬系メディアではデビュー前の2歳馬の情報も扱われます。
その際に厩舎関係者や牧場関係者らのコメントは参考となる要素のひとつですが、馬主から家より高額な生き物を預かっておいてその馬を悪く言う人なんて存在しません。伝える側のメディアも取材する立場上、悪印象を与えるような伝え方はしません。
そんな中でも私がある程度信頼しているコメントは、
スピードの高さを褒めている
具体的な目標レースに言及している
何らかのグループ内で1番だと序列をつけている
あたりです。
逆に一見ポジティブなようでそうでもなさそうなコメントが、
スピード以外の能力を褒めている(最も重要なスピードがない)
背中の良さを褒めている(特筆すべき能力がない)
成長力がある(今はまだ平凡でPOG期間向きではない)
前向きさがある(気性に難がある)
あたりでしょうか。この辺は私の偏見が大いに含まれますので参考程度に。大事なのはニュアンスです。
・牡牝を意識する
近年の競走馬は牝馬が強くなったと言われますが、これは正しくもあり誤りでもあります。
たしかに調教技術や獣医学的な進歩によりG1級のレースで牡馬にも負けない牝馬は多くなりましたが、競走馬全体を見ると今も昔も牡馬のほうが身体能力は上で牡牝混合のレースでは牡馬の勝率の方が依然として高いです。
このことからすべてのレースが牡牝別でない以上、牡馬を多く指名したほうが勝率が良いと考えられるでしょう。牝なら牝馬限定戦に出走できるメリットはありますが、限られたレースで指名馬同士がポイントを食い合うのは最も避けたいところですし、指名割合は牝馬を少なめで良いでしょう。
以上、中級編でした。
次回上級編では、基本的なな馬体の見方、2022-2023シーズンに特化した考慮すべきポイントなどが紹介できればと思っています。
■記事一覧
・【お誘い】ぱんでもPOG 2022-2023で遊びませんか
・【ぱんでもPOG】活躍しそうな馬の探し方-初級編-
・【ぱんでもPOG】活躍しそうな馬の探し方-中級編-
・【ぱんでもPOG】活躍しそうな馬の探し方-上級編その1-
・【ぱんでもPOG】活躍しそうな馬の探し方-上級編その2-