@Tatanta_Totonta
前回の上級編その1は、主に血統からPOGで活躍しそうな馬を見極める話でした。
今回はデータ上の血統から離れて、実際の馬体から検討する手法を紹介したいと思います。これが「活躍しそうな馬の探し方」シリーズ最終回となります。
馬体の各部の名称はJRA公式サイトを参照してください。
・四肢のつくりから適性をはかる
私が最も参考にしているのがこの点です。私たちが参考にできる馬体資料は「横から撮影した」「写真」が最も多いため、多くの馬から比較できる点であること、成長による変化が比較的少ない部位のため撮影時期の影響を受けにくい点であることが理由です。

実際の画像を見てみましょう。
競走馬の脚からはその馬の走り方、引いては適性をはかることができます。
なおこの画像はたまたま自分が撮影していたパドック写真を使用しているため、馬が静止中のものではなく、角度も真横から撮れているものではありませんので、同馬の適性と四肢の形状が合致している保証はありませんのでご了承ください。(この美脚の持ち主が誰なのか分かった慧眼をお持ちの方は私までコッソリ教えてください。称賛します。)
①の「繋ぎ」は着地時にクッションの役割を果たすため、固い地面を反発力で走る芝の場合にはクッション性の高い、長い繋ぎが向いていると考えられます。
また②で示した「繋ぎの角度」は、寝ている(角度が小さい)方が芝向き、立っている(角度が大きい)方がダート向きとされますが、いずれも極端な場合は骨や腱に負担がかかるため故障のリスクが高まります。
余談ですが、ご存じトウカイテイオーはその柔軟な身体が「テイオーステップ」と呼ばれ歩様に現れるほどでした。それは繋ぎにも現れており、特に後肢の繋ぎの寝方は異常なほど(通常は後肢の繋ぎは立ち気味になる)で、当時POGをしていたとしても絶対に指名はできなかっただろうなと思います。
③の「飛節」は馬の推進力に関わる部位です。馬はクルマで言うところの後輪駆動にあたるため、後肢のつくりは運動エネルギーを生み出す重要な部位になります。
飛節はその内角が大きい(後肢が真っ直ぐ)ものを直飛、内角が小さい(後肢が飛節を頂点に曲がっている)ものを曲飛と呼びます。
直飛は蹴り出しが強いため、ストライドは大きく長い時間高いスピードを保ちやすく中長距離向きと言えます。
曲飛は踏み込みが深いため、ストライドは小さく瞬発力に優れているので短距離向きと言えます。
また、可能であれば脚は馬を正面から見た写真と後ろから見た写真も参考にすると良いでしょう。
クラブ法人の所有馬の場合、出資募集時に全面写真や歩様動画を公開しているため会員でなくとも見ることができる場合があります。
前後から見たときの脚は、曲がりがなく垂直に伸びており左右の間隔も広すぎず狭すぎない方が良いでしょう。腕節や球節は大きい方が丈夫とされています。
歩様を動画で見られる場合は、四肢が真っ直ぐ運べているかを確認します。極端なガニ股や内股もあまり好ましくありません。
脚が地面を離れた際、いったん内側に入ってから外側に弧を描くように振れて着地(外弧歩様)したり、反対に外側に出てから内側に向かって着地(内弧歩様)する馬がいますが、これらもコーナーでのロスや脚への負担になるため極端なものは避けた方がよいでしょう。特に内弧歩様には注意が必要で、後に名馬となった馬たちの1歳時の歩様動画集を見たところ、軽度な外弧歩様の馬はいても内弧歩様を見せる馬は1頭もいませんでした。
・最も重要なのはトータルバランス
比較的分かりやすい四肢のつくりの見分け方を紹介してきましたが、馬の適性や能力のはかり方はほかにもたくさんあります。
例えば前回少し触れた胴体の長さによる適正距離の長短であったり、馬体を横から見たときのキ甲から真っ直ぐ下に向かった時の胴の厚みで心肺機能の高さをはかったりすることもできます。
初めは各部の筋肉に目がいってしまいがちで筋肉隆々の馬がどうしても良く見えてしまうと思いますが、目に見えて筋肉質な馬はダートや短距離適性を示すため、必ずしもPOG向きとは限りません。
またトモの大きさのように今後の成長やトレーニング次第で大きな変化が見込める部位について断定してしまうのも早計ですし、欠点を探す見方をしてしまうとキリがないので、良い点を高く評価することと、一方で短距離適性を示しながら他方で長距離適性が見受けられるようなトータルバランスの悪さに気を付けて馬体を見ていくと良いのではないかと思っています。
上級編の記事は蛇足めいたものになりましたが、以上で私が指名馬を検討中に考えていることの大半は紹介できたと思いますので、ご自身の指名馬選びに何かしら参考になるものがあれば幸いです。
今シーズンのPOGも2か月半が経過しましたが、2歳馬のデビューはまだまだこれからが本番です。
まだ1頭も指名してないという方でも今からでも全然間に合います。是非ぱんでもPOGで一緒に遊びましょう!
■記事一覧
・【お誘い】ぱんでもPOG 2022-2023で遊びませんか
・【ぱんでもPOG】活躍しそうな馬の探し方-初級編-
・【ぱんでもPOG】活躍しそうな馬の探し方-中級編-
・【ぱんでもPOG】活躍しそうな馬の探し方-上級編その1-
・【ぱんでもPOG】活躍しそうな馬の探し方-上級編その2-